
PFM(Personal Financial Management)、つまり資産管理の為のサービスは日本でもよく見かける。
マネーフォワードやZaimといったサービスだ。
多くが家計簿サービスであり、収入と支出を記録することでより「ムダな出費」を減らすことを目的としたものが多い。
ご紹介するReadyForZeroは、同じPFMでも負債の返済に特化したサービスだ。
ReadyForZeroにアカウントを登録し、自分が今どのような負債がどれだけあるかを入力する。
対象となるのは、クレジットカード、学生ローン、住宅ローン、車ローン、医療ローンなど様々なタイプの負債だ。
これらの情報を元に、ReadyForZeroが返済プランを用意してくれる。
実際に返済した額も入力し管理していき、グラフなどで可視化してくれる。
また、クレジットスコアのこのサービス上で追うことができ、返済などのスケジュールについてリマインダー通知を行ってくれる。
スマートフォンアプリケーションもあり、全て無料で提供されている。
このサービスを使って実際に$37,000もの負債を返済することができた、Jenniferさんのインタビューがこちらだ。
送客によるビジネスモデル
ReadyForZeroではユーザーから直接お金を取らない。
よく日本でも借金の返済支援としてユーザーから一定割合の成果報酬を受け取る企業は多いが、ReadyForZeroは返済を担当する金融パートナーへの送客により収益化を測っている。
ちなみにブログを見ていると負債額、クレジットランクを入力する画面がポップアップで上がってくる。
ブログでここまで露骨なサービス誘導を促すサービスもなかなか見ないと感じた。
もともと、自分たちが直面していた問題からスタートしたこのサービス。
既に2億ドル以上の負債の返済実績があるという。
アメリカでは1億4千万人もの負債者が11兆ドルもの負債を持っていると言われる。
この膨大な市場において、どこまでReadyForZeroは貢献していくことができるだろうか。