
2015年にFintech系の投資ファンド運用を始めた楽天。
その規模、約100億円となり、今回がそのファンドからの初案件となる。
投資先は、イギリスのオンライン送金サービスAzimoだ。
同社は今回の調達でヨーロッパのマーケットを確保した後、
アジアへの進出を検討しているという。
国際送金サービスの着目点の一つが、「国外労働者からの母国への送金」と言われる。
銀行を介した送金では、手数料が高く、身元確認等のため時間を要する。
生活費や現地法人への資金決済などを目的とした国際送金は急を要するものが少なくなく、
同フローでも課題とされており、ここに取り組むスタートアップが出始めている。
Azimoもその一つで、母国への送金が多いアジアへの進出を目論む形だ。
楽天はこれまでも、中国決済サービスのWePayなど決済・送金サービスに投資してきた。
同社は楽天カードなど金融サービスへの進出もめざましく、シナジー強化が目的とみられる。
◼︎参考:Azimo HP
Azimo Announces Strategic Investment from Rakuten to Accelerate Asian Expansion