
友人同士でギフトを共同購入したいものの、お金のやり取りや集金が面倒だと感じたことはないだろうか。
アイムインは友人や家族間でお金を集めるマイクロファンディング型のクラウドファンディングサービスだ。
例えば友人へのギフト共同購入や結婚祝いなど、少額かつ手軽にお金を集めることができる。
先日行われたFIBC 2016ではISID特別賞を受賞している。
今回、アイムインを運営しているSMILABLE株式会社代表の澁谷氏に話を伺った。
SNSのように手軽にお金を集める
澁谷氏は外資系マーケティング会社の出身。
自身が企画やギフトを送ることが好きだったこともあり、こういったものをWeb上でお金を集めて実現できないかと考えサービスリリースに至った。
サービスインは2015年3月。
ギフトの共同購入や結婚祝いなど「手軽に」募集をすることができる。
知人や口コミを中心にユーザー数、プロジェクト数を伸ばしている。
目標額は5万円以下が多く、プロジェクトの目標達成率も高いようだ。
また、他のクラウドファンディングと大きく異なるのがこのプライベート設定だ。
完全非公開でプロジェクトを作成し、友人同士でお金を出し合うことができる。
日本では競合がいない?
海外では簡易の送金サービスVenmoやフレンドファンディング(友人間のクラウドファンディング)サービスのTiltなどがある。
しかし、手軽に友人同士でクラウドファンディングができるサービスは日本に無く、このVenmoとTiltの中間くらいを目指したい(澁谷氏)とのこと。
簡易決済サービスのVenmo。
Venmo
マイクロクラウドファンディングのtilt。
Easily Collect Money From A Group
日本を見てみると、クラウドファンディングサービスは多く、最近ではスポーツやアニメなどジャンル特化型サービスも多く出始めてきた。
それでもフレンドファンディングと呼ばれるようなものは話を聞かない。
また、日本でもgifteeをはじめソーシャルギフトサービスはあるものの、ソーシャルギフトが1人が特定の相手にギフトを送るのに対し、アイムインは複数人で1人に対しギフトを送れる点が異なる。
SMILABLE社提供資料より
フレンドファンディング市場を切り開く
今後は決済手段の拡大、アプリのリリース、チケット型企画機能など、ユーザーの利用シーンを増やしていくとのこと。
毎年、前年度比50%増近くの成長を続けるクラウドファンディング市場。
少額投資のフレンドファンディングはプロジェクト1つあたりの単価が安く、ユーザー数を拡大させなければ売上を立てづらい。
しかし、例えば飲食代の精算や家具の共同購入など利用シーンが広がっていけば、市場に十分なインパクトを与えられるだろう。
アイムインがフレンドファンディングという市場を切り開くことができるかどうか、今後に期待したい。