
銀行のアカウントを連携して、家計簿を自動生成するー…
”銀行のアカウントをつなげるなんて、大丈夫なの?”という
日本人特有の不安感を乗り越え、
2016年2月には、ユーザ数が350万人を突破。
無料家計簿アプリのMoneyForwardは、
まさに、金融の今までの常識を、技術の力で塗り替える”Fintech"の代表格だ。
昨年6月には、チュートリアル徳井氏を起用したTVCMで、知名度も大きく向上させた同社。
今回は、Fintechインキュベーション施設のFinolabにて、
昨年7月に設立された同社Fintech研究所長の瀧氏にお話を伺った。
”Fintech”は、いかにして始まったか
2012年5月に創業したMoneyForward。
もうすぐ、5年目を迎える。
既に、国内主要銀行やクレジットカード会社と取引を確立させている。
比較対象としては、アメリカのMintが挙げられることが多いという。
家計簿ツール、通称PFM(Personal Financial Management)と呼ばれるこの分野では、
アメリカで既に名を馳せたMint.com。
MoneyForwardを日本で創業する前、瀧氏はまさにアメリカにいた。
アカウントを連携し、家計簿を生成するアカウントアグリゲーションの利便性に、衝撃を受けた。
”Mintはアメリカにいた時、実際に使っていました。
アメリカはクレジットカード決済社会。
残高0なんてことになれば、生活に支障が出るんです。PFMの存在は生活に欠かせなかったし、
こんな便利なものならば、すべての人が使いたいはずだと思いました。”
日本に帰国し、日本でのPFMサービスの立ち上げに取り掛かった。
しかし、2012年の起業に至るまでに、
実は、膨大な試行錯誤が存在した。
今では、自分の家計簿を自動生成してくれるサービスとして
認知されている、MoneyForward。
しかし、当初の構想は、なんと
「他のユーザの家計簿を、見ることができる」ソーシャルアプリだったというのだー…
その2へ続く