
ブロックチェーンに興味がある人の場合、
最近「R3コンソーシアム」という言葉をよく聞くと思われる。
一体なんなのか?と思っている方も多いかと思う。
今回は「R3コンソーシアム」について解説する。
世界の金融機関が参加するワーキンググループ
「R3コンソーシアム」とは、米JPモルガン、米シティグループ、英クレディスイスなどが参加する
「ブロックチェーン」から派生した暗号アプリケーション、
分散型記帳による、金融市場効率化に取り組むワーキンググループである。
2年以内に、既存システムと統合できるブロックチェーンを作り上げることを目標とする。
2015年9月に発足。現在は40超の金融機関が参加する。
邦銀からは、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが参加。
野村ホールディングスも参画しており、今年に入ってからはSBIホールディングスが加わった。
直近では、ING、ウェルズ・ファーゴ、BNPパリバなども参加。
R3は米国のスタートアップ
「R3」というのは、アメリカ・ニューヨーク発のスタートアップ「R3CEV」のことである。
ブロックチェーン技術に強みを持ち、同社の呼びかけによって
R3コンソーシアムが結託された。
広がる応用範囲
金融機関が想定している、ブロックチェーンの応用範囲は
OTC(Over the Counter)デリバティブ(相対取引)、決済、シンジケートローンなど
様々な業務に渡る。
今年の4月に入ってからは、米Microsoftと戦略提携を結んだ。
R3が、同社の提供するパブリッククラウド「Microsoft Azure」を優先的に用いることとなる。
今後の展開に引き続き注目だ。